NISA貧乏はバカなのか?子持ちFIRE世帯のNISA貧乏対策2選

NISA貧乏はバカ?子持ち世帯のNISA貧乏対策 FIRE(早期リタイア)
せつやん
せつやん

SNSでも大バズり(?)した「NISA貧乏」っていうパワーワード……なんでこんなこと言われたんだろう……?

こんにちは。40代で2人の子供を育てながらサイドFIREを目指しているせつやんです。

世の中では、NISA貧乏という言葉が流行っている(?)ようです。NISA貧乏関連の便乗記事が増えすぎて、もはや初出の記事が分からないという事態になっているほどです(苦笑)。

今回は、NISA貧乏はバカなのか、また子持ちFIRE世帯はNISA貧乏のリスクとどう向き合っていけばよいのかについて考えていきます。

NISA貧乏とは?

そもそも「NISA貧乏」は、2026年8月現在では、2つの意味を持っていると思われます。

当初は「本来生活費に回すべきお金までNISA(投資)に回してしまい、過度な節約を強いられている人」みたいな意味で用いられていましたが、途中からこれに加えて「NISAを損切りした人(NISAで損失を出した人)」を揶揄する言葉として意味を持ち始めた、という感じです。

せつやん
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Xの株クラでは、「入金力を最大化して節約生活を送っている自分」に対する自虐ネタとしても使われますね……!

検索サジェストでは「NISA貧乏 バカ」なんてワードも

また、NISA貧乏でない人(NISAへの入金で無理をしていない人)や、そもそもNISAをやっていない人がメインだと思われますがGoogleの検索サジェスト(予測検索)では「NISA貧乏 バカ」なんてワードも自動で出てきたりします。

この背景には、「投資にお金を回して今が楽しめないのは本末転倒」といったものだけでなく、口にはしないものの「それだけのお金を入金できて羨ましい」とか「FOMO(Fear Of Missing Out/取り残されることへの恐れ)」によるNISAへの羨望・嫉妬・失敗してほしいという感情なども理由の1つとして考えられます。

せつやん
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なんだかいろんな感情が渦巻いているなあ……。

NISA貧乏はバカなのか

実際のところ、NISA貧乏はバカなのでしょうか?

Z世代のお金への意識は、現在の40代以上の世代とは大きく異なるようです。将来のことを考えて、今からコツコツと投資行動をする。言い換えれば、消費よりも投資」という考えの人が一定割合いるということです。

コレを揶揄する言葉としてNISA貧乏が使われたりするわけですが、特に上の世代は、「若いうちは金融商品よりも自分に投資しろ」なんてことを言ったりするわけです。

自分たちはやってこなかったから

逆に言うと、これらの発言には、自分たちがやってきたことが正しいと思い込む心理バイアス「正当化バイアス」や、そうやって上手く生きてきたと感じている「生存者バイアス」が強く含まれています。

それでいて、自分たちは若い頃に十分に蓄財をしてこなかったりするために、嫉妬のような感情も絡んできて、「投資ばっかりNISA貧乏になってバカだなあ」なんてことを言い出したりします。

せつやん
せつやん

情けない……。

NISA貧乏は(多くの場合)バカじゃない

あくまで個人的な見解ですが、NISA貧乏はバカではないと思います。ほとんどの場合は。

むしろ、将来のことを想像して今から備えるのは非常に賢い行為だと思います。未来を予測し、それに備えて行動するのは人類が持ち得た特殊能力の1つですから、その能力を実に有効活用しています。

なんなら、何もしていないほうが愚かなのでは……という気もしなくもありません。が、それは程度の問題でもあります

おそらく、NISA貧乏の中には、度を超えたNISA貧乏もおり、本当に生活が困窮するレベルでNISAに全振りしてしまったも含まれるのでしょう。こういう人は、バカとまでは思いませんが、やりすぎだとは思います。

せつやん
せつやん

生活に困るレベルで入金するのはさすがにやりすぎです……!

NISAをやらないと、単なる貧乏になる

これが重要だと思います。NISA貧乏と揶揄している人たちが意識すべきなのは、「NISAをやらないと、単なる貧乏になる」ということです。

円安がどんどん進行していき、政府は継続的なインフレを目指しており、実際にはそれ以上の物価高が続いています。これに対抗していくには、日本円だけで資産を保有するのはリスクが高いと言えます。

一定額を外貨で持ったり、成長が見込める株式に投資を行うことで、このインフレに対抗していくことができます。そして、その強力なサポーターとなるのが、投資による運用益が非課税になるNISAです。

NISAをやっていない人は、NISAをやって現金が少なくなっている人をバカにしている場合ではありません。一刻も早くNISAを始めないと、NISA貧乏どころか、将来は単なる貧乏になります。

子持ちFIREを目指すなら「NISA貧乏」は避けられない?

「NISA貧乏」にも「単なる貧乏」にもなりたくないならどうすればいいか。それは、切な入金額を守って運用を続けるということに尽きると思います。

適切な入金額は、資産運用の目的によります

20代から長期目線で老後資金を作ろうとするのであれば、月3万円の積み立てで十分です。それでもNISAの生涯投資枠1800万円を埋めるには50年かかります。つまり、枠を埋める前に定年が来ます。

それでも、5%で40年運用を続ければ、資産は4400万円を超えます。老後資金には十分が金額です。

FIREを目指すには覚悟が必要

一方で、FIREを目指そうとするなら、節約をしながら「今」の余裕を将来にある程度持ち越す必要があります。

よく、FIREをするために毎月どれくらいの金額を入金する必要があるか、という議論が巻き起こりますが、FIREできるまでの期間に入金金額は一切関係がありません

重要なのは、常に「貯蓄率」です。

収入に対してどれくらいの割合のお金を投資に回すか、逆に言えば、「収入のどれくらいの割合で生活できるか」によって、FIRE達成の年月は変わってきます

上のグラフは、名著『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』からの引用ですが、貯蓄率が高くなるほど、また投資リターンが高くなるほどFIREまでの期間が短くなることが示されています。

例えば、貯蓄率50%で5%程度のリターンがあれば、約15年程度でFIREが可能であることがグラフから読み取れます。

ただし、50%がその家庭にとって「貧乏」にならない割合かどうかは、家庭の収入・支出によります

月35万円で生活できる家庭で月70万円稼いでいれば、貯蓄率50%でも「貧乏」にはなりませんが、月50万円しか稼いでいなければ、50%を貯蓄に回してしまうと、生活費を25万円に下げる必要があり途端に「貧乏」へまっしぐらです。

だからこそ、FIREを目指す家庭は、「貧乏」にならないラインを保ちながら、ギリギリの貯蓄率をキープし続けることが重要になってきます。

その過程で「貧乏」を実感するタイミングもあるかもしれません。でもそれはある程度は覚悟が必要なのではという気もします。

せつやん
せつやん

FIREを目指すには、今の生活で贅沢をしすぎないことが大事ですね……!

できれば貯蓄率30%程度を目指す

上の表を見ると、貯蓄率30%程度で投資リターン6〜7%でもFIREまでには25年程度がかかることが分かります(フルFIREの場合)

仮に30歳でFIREを目指して資産運用を始めたとしても、達成するのは50代半ばです。「早期リタイア」を考えているのであれば、50代での達成はギリギリ、といったところでしょう。

FIREスタイルを変えるという手もある

これを十分早いと取る人もいるかもしれませんが、もし、遅いと感じる場合には、いくつかの選択肢があります。

  • 貯蓄率を上げる
  • 高リターンの商品に投資する
  • FIREのスタイルを変える

貯蓄率を上げるのは容易ではありません。高リターンの商品に投資するのは同時にリスクが高まることを意味しますから、リスク許容度によっては取れない選択肢になるでしょう。

となると、一番選択しやすいのが3つめの「FIREのスタイルを変える」です。

フルFIREが難しいのであれば、サイドFIREやバリスタFIREといった選択肢で仕事の責任やペースをゆるめることで、ストレスの軽減や子供と過ごす時間の確保などが実現できる可能性があります

この場合も、一定の貯蓄率を維持する、もしくはさらに上げていくことでFIREまでの期間を短縮することができます。

お金をかけずに人生を楽しむこともFIREには大切

NISA貧乏にならないためには、「貧乏を感じないように生活する知恵」も必要かもしれません。

具体的には、公園や自治体が運営する児童館、市区町村民会館といった公的施設を利用した遊び、ベネフィットワンなど、会社の福利厚生による割引を活用したお出かけ、その他自治体が独自に提供する子育て支援情報を積極的に調べて活用する、といったことです。

また、そもそもお金をかけずとも楽しい幸せと感じる」マインドセットは、FIREを目指したり、持続可能なものにしたりするために非常に重要な能力と言えます。

公園の木漏れ日のベンチでコンビニのアイスコーヒーを飲みながら、ゆっくり読書をする――これを贅沢な時間・最高に幸せだと感じられることはFIREの本質的な資質の1つです。

「子供の笑顔を見るのが幸せ」と感じるとして、その方法・過程は、お金をかけるかかけないかは関係がありません。自分が幸福を感じることにフォーカスし、お金の消費にこだわらない生活を心がけるのがよいと思います。

せつやん
せつやん

幸福感と消費行動が常に結びついていると、FIREはどんどん遠ざかっていきます!

【対策】子持ちでNISA貧乏になったら考える2つのこと

ところで、もし子育て世帯で、NISAに入金しすぎて家計がヤバくなったらどうすればいいのでしょうか?

答えは簡単です。

  1. 家計が持ち直すまで一時的に積み立てを停止する
  2. 1でダメなら少しだけ利確する

非常にシンプルですね。毎月の生活が厳しくなったら、一時的に積み立てを停止して、それを生活費に回せばいいんです。それだけの話です。

そもそも生活費の一部までNISAに入金してしまうような人でも、さすがに「生活費を丸ごとNISAに入れる」なんてことはしないはずです。文字通り、生きていけないですから。

「NISAへの入金によって、生活費が足りなくなる」という状態がNISA貧乏ですから、これを食い止めるには、入金(積み立て)をやめればいいだけなんです。

多くの家庭では積み立てている月5万円や10万円を生活費に回せれば、数ヶ月で家計は改善するのではないでしょうか?

もしそれでもダメなら、最終手段として、少しだけNISAの持ち分を売却すればいいだけの話です。非課税です。

せつやん
せつやん

そんなに深刻な話でもなかった……!?

まとめ:FIREを目指すなら「NISA貧乏上等」くらいの気持ちでちょうどいい

今回はSNS等で話題の「NISA貧乏」について考えてみました。

世の中では、NISAや資産運用、投資に対するさまざまな感情が渦巻いており、それが「NISA貧乏 バカ」という検索サジェストにも表れているように感じます。

しかし実態から言えば、NISA貧乏よりも、NISAや資産運用をまったくしない人のほうが愚かだと言って差し支えない状況になってきています。

貧乏になるほどNISAに入金してしまうのは確かに問題ですが、節度を持ち、自分にとって最適な貯蓄率を目指すことはFIRE達成に向けた重要なステップと言えます。

また、毎月NISAに一定の額を入金している人が、もし「NISA貧乏」になってしまった場合、解決方法は極めてシンプルで、家計が改善するまで入金を止めればいいだけです。

子持ち世帯では、突発的な支出が出ることはよくあります。そのタイミングで「NISA貧乏」になることもあるかもしれません。そんなときは、迷わず入金を一時停止しましょう。そして、そのお金を支出に回すのです。これでOKです。

そういう意味では、FIREを目指す家庭にとっては、「NISA貧乏、恐るるに足らず」「NISA貧乏上等」といったところでしょう。ハッキリ言ってしまえば、大したことではない。私はそう思います。気にせず行きましょう。

ということで、今回は以上です!

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