
5000万円じゃFIREは無理なの?
こんにちは。40代で2人の子供を育てながらサイドFIREを目指しているせつやんです。
FIREを目指している方や憧れている方であれば、「資産いくらでFIREできるか」を1度は考えたことがあると思います。
そんなことをSNS等で調べていると、「5000万円でFIREは無理」なんて言葉を見かけたこともあるかもしれません。
一方で、「5000万円でFIREできる人もいる」なんて反論もあったりして、実際のところどっちなの??と思っている方も多いかもしれません。
そこで今回は「5000万円でFIRE無理」と言われる背景について考えてみたいと思います。
5000万円でFIREは無理なのか。根拠は?
まず、重要な点として、「5000万円でFIRE無理」と主張する人と、「可能」と主張する人では、前提がまったく違うということがよくあります。
例えば以下のような感じです。
| 比較項目 | 「無理」派の前提 | 「可能」派の前提 |
| 目標スタイル | 完全FIRE(一切働かない) / 平均的な生活水準 | サイドFIRE(ゆるく働く) / 徹底した節約 |
| 世帯・家族 | 子育て世帯 / 家族を養う | 独身 / DINKS |
| 支出(年間) | 500〜600万円以上 | 300〜400万円程度 |
| リスク耐性 | 「二度と労働市場には戻りたくない・戻れない」 | 「足りなくなればまた働けばいい」 |
「5000万円でFIRE無理」派の前提・主張
まず、無理派の人は、フルFIREを想定しているケースがほとんどです。つまり、生活費のすべてを資産収入だけで賄い、労働は一切しない、という前提の上で「無理」と断じているわけです。
またこのような主張をする人は「FIRE原理主義者」であることも多いです。要するに、「フルFIRE以外はFIREとは認めない」「サイドFIREやバリスタFIREは、FIしていないしREもしていないじゃないか」というわけです。

厳しい〜〜〜!
また、無理派と可能派では、「支出の想定」でも大きな隔たりがあります。無理派は「十分な余裕をもってFIREしてこそ可能だと言える」と思っているケースがあります。
そう考えると、資産5000万円が厳しいのは確かです。
5000万円でFIRE可能派の前提・主張
可能派の人は、多くの場合でFIREの可能性についてフルFIREに限定していません。
独身の場合などでは実際にフルFIREが可能なケースもあると思いますが、特に子持ち世帯では5000万円でのフルFIREは現実的ではありません。大事な点は、可能派の人もそれは重々承知しているということです。
最大の違いは、この文脈での「FIRE」にサイドFIREやバリスタFIREも含めている点です。
可能派が「可能」と主張するのは、仮に子持ち世帯でも、サイドFIREであれば5000万円あれば十分に可能だからです。

前提が違うと議論が噛み合いません……!
子持ちでも5000万円でFIRE(サイドFIRE)はできる
上記のことから、この議論が行われるときは、単に「無理」「いやできる」といった二元論的な主張をするよりも「フルFIREは難しいけど、サイドFIREなら可能」といった主張をするほうが誠実です。
私の主張は上記の通りで、子持ち世帯にとって、「5000万円でのフルFIREは不可能とまでは言わないが極めて難しい」、一方で「5000万円でのサイドFIREは十分現実的」という立場です。
▼子持ち世帯が5000万円でサイドFIRE可能と言える根拠はこちらで解説!
一般的に「サイドFIREは労働収入の半分を資産収入で賄うもの」といったイメージがありますが、その割合についての定義はなく、仕事のストレスから解放されたり、子供と過ごす時間が増えたりする「本来の目的」が達成されていれば、「サイドFIREを達成した」と言えるからです。
コーストFIREならもう達成している
そして、FIREの類型には「コーストFIRE」というものもあります。
コーストFIREは、「老後資金の目処がついて、もう資産づくりのための入金をしなくてもよい状態」のことを指すFIREスタイルです。
これこそ「FIREではない」と言われやすいスタイルではありますが、これも上記文脈の「FIRE」に含む場合は、5000万円なら、いずれの年齢であっても達成済みと言える資産額です。
「5000万円でFIRE無理」はマウント?
また、個人的にSNS等を見ていて「ダサいな〜」と感じるのは、「5000万円ではFIRE無理」という主張をマウントとして言っているケースです。
このような人は、「1億円でも無理。2億か3億はほしい」みたいなこともセットで言っていたりします。こうした発言の背景には、いくつかの理由が考えられます。

なんでそんなこと言うの?
1.資産額のマウント
一番わかりやすいのは、「5000万円ぽっちでFIREする気かよw俺はもっと持ってるけどねw」という資産額のマウントです。
「5000万円でFIRE無理」と主張する人のアカウントを見てみると、いわゆる「億り人」であるケースが散見されます。自分は多くの資産を持っているために、「5000万円でFIREできるのでは?」と考える人をまるで貧乏人を見るかのような視線で小馬鹿にする、というようなことが起きています。

資産5000万円って全然貧乏じゃないですけどね。
2.生活水準のマウント
FIREの可能性と毎月の支出額、言い換えると生活水準は切っても切り離せない関係性にあります。節約をして生活水準を抑えるほどFIREに必要な資産額は小さくて済み、逆に生活水準が高くなるほどFIREに必要な資産額は大きくなります。
つまり、「5000万円でFIRE無理」と主張する人は、「俺の生活水準だと全然足りねえw」と言っているわけです。
「少ないお金で幸福感を感じられる」ことは、FIREの持続可能性を高めるための極めて重要な資質の1つです。
本人が、その生活水準で満足の行く生活ができると判断しているのであれば、そこにツッコミを入れたり、マウントを取ったりするのは完全にズレています。

あなたが無理と思うなら無理なんでしょう。あなたの中ではね……!
3.早期リタイアすることへの嫉妬
「5000万円じゃFIRE無理」という人の中には、マウントと同時に早期リタイアすることへの嫉妬の感情を抱えているケースもあります。
「FIREには1億円以上必要だ」と考えて必死に働き、節約し、厳しい道のりを歩んで、やっとの思いでFIREを達成した人、あるいはその道半ばにいる人にとって、5000万円で「FIRE達成」「サイドFIREで幸せ」と言っている人を見ると、自分の努力や我慢の価値が下がったように感じてしまうためです。
自分が長い時間をかけ、苦労して大きな資産貯めた(貯めようとしている)のに、そんな少ない額で「FIREできる」なんて認めたくない。そんな感情が背景にあったりします。
このような「自分と同じ苦労を味わっていない者への反発」が、上から目線の「そんな額じゃ無理に決まっている」という攻撃的なマウントに変化したりするわけです。

「FIRE無理」の言葉の背景には色んな感情があるんですね……!
単なる嫉妬の場合も
これらの他に、本当に単なる嫉妬のケースもあります。
自分では資産運用をしておらず、FIREを目指しているわけでもない、でも「FIREには1億円が必要」と聞いたことがあり、実際に生活費を試算すると、5000万円では年間400万円の支出で12年半しか持たない。
⇒じゃあ無理じゃん!というロジックです。
数千万円という資産が羨ましいのは確かだが、それでさらに幸せを手に入れようとしている人に対して何らかのネガティブな感情をぶつけたいと思っている人の中には、専門家気取りによる手軽な優越感によって、「FIRE無理」と嘲笑の対象にしてしまう人も一定数いるのです。

悲しい現実……!
まとめ:5000万円でFIREは無理じゃない。無責任な言葉に騙されるな
今回は、「5000万円ではFIREは無理」と言われる理由と、実際に無理なのか、について考えてみました。
このような無理派がたくさん出てくる背景にはさまざまなものがありますが、やはり最大の要因は議論の前提が違うことだと思います。
フルFIREを目指すのであれば、資産5000万円は確かに心もとない金額です。しかし、可能派はサイドFIREやバリスタFIREも視野に入れているケースが圧倒的で、その場合は5000万円は十分な資産額になり得ます。
さらに、コーストFIREであれば、完全達成ラインです。
ですので、結論として私が言えるのは「資産5000万円あればFIREは十分可能」ということと、もっと重要なのは、「外野の声に惑わされるな」ということです。
FIRE達成可能額は人によって違う
今さら言うまでもなく、FIREに必要な資産額は、世帯の支出やライフスタイル、子持ち世帯であれば、子供の数や年齢によって大きく変わってきます。それに対して、一律で「無理」「可能」と言うことはできません。
なので、「5000万円じゃFIRE無理」という人は、その前に「自分は」をつけてほしいです。それなら誰もが納得するはずです。
今回は以上です!




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