子持ちFIREの関門「資産1000万円」の達成プロセス|達成後は資産増加が加速?

資産1000万円はすごい?子持ち世帯でも達成可能? FIRE(早期リタイア)
せつやん
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SNS等では「資産1000万円貯めたら勝ち」なんて意見もあるけど、実際どうなの?

こんにちは。40代で2人の子供を育てながらサイドFIREを目指しているせつやんです。

子育てをしながらFIREを目指している人の最初の関門とも言えるのが「資産1000万円ではないでしょうか。

中には「1000万円作ったら勝ち」なんて言われ方もしており、実際何が変わるのか気になっている方も多いかもしれません。今回は、資産1000万円を作るまでのロードマップや、資産1000万円を超えてから見えてくる「景色」についてお話をしてみたいと思います。

資産1000万円はすごい?世の中にはどれくらいいる?

せつやん
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資産1000万円ってすごいの?持っている人はどれくらいいるんだろう?

実際問題、資産1000万円はどれくらいすごいのでしょうか?金融経済教育推進機構(J-FREC)が発表している「家計の金融行動に関する世論調査(2025)」のデータをもとに、実情を見ていきましょう。

以下は、総世帯の金融資産保有額のデータです。

金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

区分全国20歳代30歳代40歳代50歳代60歳代70歳代
総数(実数)7,5007199731,3761,3901,4401,602
金融資産非保有20.5%30.5%22.5%21.9%22.7%17.9%14.0%
100万円未満9.6%22.7%13.2%11.2%7.5%6.0%5.4%
100〜200万円未満6.9%11.1%10.8%6.4%6.7%4.0%6.1%
200〜300万円未満4.5%7.1%5.7%5.3%4.2%2.8%3.9%
300〜400万円未満4.2%6.1%5.4%4.4%3.3%3.3%3.8%
400〜500万円未満2.8%3.2%3.9%2.5%2.5%2.2%3.1%
500〜700万円未満6.5%5.7%7.4%7.0%6.3%6.1%6.6%
700〜1,000万円未満5.9%2.8%6.0%5.7%6.9%5.8%6.6%
1,000〜1,500万円未満8.3%2.9%8.1%8.9%8.4%8.7%9.9%
1,500〜2,000万円未満5.3%1.1%4.0%5.2%5.3%6.9%6.4%
2,000〜3,000万円未満7.6%1.4%3.9%6.9%7.4%10.4%10.9%
3,000万円以上15.7%1.5%6.4%12.4%16.6%23.8%22.7%
無回答2.1%3.9%2.8%2.2%2.2%2.0%0.8%
平均1,600万円318万円898万円1,339万円1,668万円2,301万円2,117万円
中央値500万円50万円200万円361万円500万円1,000万円1,000万円

30代・40代の3世帯に1世帯は金融資産100万円未満

50代までは、金融資産を一切持っていない世帯の割合がすべて20%を超えており、さらに「100万円未満」も加えると、30代、40代世帯では合計で30%を超えてきます。つまり、30代・40代の3世帯に1世帯は、金融資産が100万円未満ということになります。

せつやん
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子育て世代は懐事情が厳しい世帯も多いみたいです……!

資産1000万円以上を保有する世帯は全体の36.9%

このデータを見ると、全世帯に対する資産1000万円以上の世帯の割合は36.9%となっており、全体の3世帯に1世帯以上が資産1000万円以上を保有しているという統計が出ています。

区分全体20歳代30歳代40歳代50歳代60歳代70歳代
1,000万円以上の合計割合36.9%6.9%22.4%33.4%37.7%49.8%49.9%

表を見ても分かる通り、年齢が上がるほど、この割合は上がる傾向があります。特に60代、70代では、ほぼ半数が資産1000万円以上を保有しているというデータになっています。

これは、定年と同時に多額の退職金をもらえることが大きく関係していると考えられます。

せつやん
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やっぱりシニア世代はお金を持っているんですね……!

そして、肝心の子育て世代、30代は22.4%40代は33.4%となっており、それぞれ大体4世帯に1世帯、、あるいは3世帯に1世帯が資産1000万円以上あることが示されています。

せつやん
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意外と多いんだな……!

実は「資産1000万円」は誰でも到達できる

こうしてデータを見てみると、意外と多くの人が資産1000万円を持っているなと感じた方も多いのではないでしょうか。そうなんです。実は資産1000万円って、ものすごい大金のように思えますが、意外と「めちゃくちゃすごい資産」というわけでもないというのが実情です。

子持ちFIREを目指し始めた多くの方にとっては、最初の大きな目標になるのが「資産1000万円」だと思いますが、この金額は「必ず通る通過点」であり、実は誰でも達成可能な金額でもあります。

そのロードマップについて考えてみましょう。

資産1000万円は何年で達成できる?

いきなり1000万円と言っても、金額が大きくて実感が持てない方もいらっしゃると思いますので、身近な100万円×10と考えてみましょう。

1年間で100万円を貯めるには、月8万3333円を貯金する必要があります。これを10年続ければ1000万円達成です。

せつやん
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月8万円以上を10年……大変……!

ただし、これはコツコツを貯金をしたケースです。新NISAなどを活用したインデックスファンドへの投資・資産運用を行えば、より効率的に資産を増やすことができます

以下は、月8万円をインデックスファンドに積み立てて、年平均7%で運用できた場合のシミュレーションです。

貯金だと10年かかっていたのが、8年以下で達成可能な試算となり、2年以上も達成を短縮できています。逆に、10年というのを基準にしたときには、積立額をどれくらい下げられるかを計算してみましょう。

地道に貯金するケースだと、10年で1000万円を作るには月に8万3333円の積み立てが必要でしたが、7%で運用することを想定すると、月2万5000円も少ない5万8000円程度で達成可能になります。

せつやん
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一気に現実的な金額になってきました!

こう考えると、「10年で1000万円を作る」という目標は、決して不可能な目標ではないような気がしてくるのではないでしょうか?

1000万円達成後は資産増加がさらに加速。5000万円も視野に

アインシュタイン「複利は人類最大の発明だ」

かのアインシュタインは、「複利は人類最大の発明だ」と語ったそうですが、その恩恵を特に感じ始めるのが資産1000万円くらいからだと言われています。

資産100万円で5%増えたところで、増加額は5万円に過ぎませんが(これも十分すごいです)、資産1000万円で5%増えると、増加額は50万円にもなります。

これが、翌年さらに5%増えると、増加額は52.5万円に、さらに5%増えると、増加額は55.125万円となり、その増加額はどんどん増えていきます。試算してみましょう。

月8万円の積み立てを行い、約8年で1000万円を達成したあと、同じように積み立てていった場合、2000万円への到達する期間はどれくらい短くなるのでしょうか。

なんと、5年2ヶ月です。明らかに資産増加が加速していますね。合計すると、積み立て開始から13年で2000万円を達成できる計算です。さらに3000万円達成の期間を試算すると、3年10ヶ月、4000万円は3年1ヶ月と、その期間はどんどん短くなっていきます。

少し話が飛躍してしまいますが、この計算で考えていくと、資産5000万円達成までにかかる期間は22年4ヶ月となります。

せつやん
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22年で5000万円!?頑張れば行ける……!?

時間をかければもっと無理なく達成できるが……

上記では、一旦「10年」という期間で考えてみましたが、もちろんこの期間を長く取れば、毎月の積立額をさらに軽減することができます。

例えば、15年で1000万円を作るのであれば約3万2000円で、20年であれば、わずか2万円の積立投資で実現可能です。

ただし、ここで考えなければいけないのが、私たちはFIREを目指しているということです。

FIRE戦略において、1000万円は明確に「通過点」であり、決してゴールではありません。しかも、通過点の中でも割と序盤戦なのです。

「65歳の年金受取の時期までに老後資金を貯めておきたい」という目標であれば、無理のないゆっくりペースでも十分ですが、本気でFIREを目指すなら、できるだけ短期間でこの目標を達成したいところです。

せつやん
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1000万円作るのに15年や20年もかけていたらFIREできないぞ……?

目標の積立額は10〜15万円に

そこで、1つの目標にしたいのが、月10万円〜15万円の積み立てです。

月10万円を積み立てに投じることができれば、元本だけで毎年120万円が積み上がります。結果、7%の運用であれば、6年8ヶ月というスピードで1000万円を達成できます。さらに、頑張って積み立てを15万円できた場合なら、なんと4年9ヶ月で1000万円達成です。

1000万円を達成したあとも同額の積み立てを継続した場合、10万円ならさらに13年3ヶ月(トータル約20年)で、15万円なら10年11ヶ月(トータル約15年8ヶ月)で、5000万円を達成できます

30代から固定費を削りながら、計画的に積み立てを継続していけば、50歳時点で5000万円は決して夢ではありません。

せつやん
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サイドFIRE、バリスタFIREが見えてきたぞ!

資産1000万円達成後、資産の伸びは変わる?

資産1000万円作ったら勝ち」の大きな理由としてよく挙げられるのが、資産増加が早まることです。

私のケースで見ても、確かにそれは当てはまります。

上記記事でも紹介していますが、以下に再掲します。

最初の1000万円を作るのには5年弱の時間がかかりました。しかし、次の1000万円、つまり2000万円に到達するまでには約2年しかかかっていません。さらに、3000万円到達にかかった期間はわずか1年です。

相場の波にうまく乗れただけ、と言ってしまうと元も子もないのですが、運用している金額が大きくなっていったことも大きな要因であることは疑いようがありません。

その後、2025年は臨時収入もあり資産が大きく伸びているのですが、運用による資産増加も1年で1000万円を超えてるようになっています。

せつやん
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アインシュタインの言っていることは正しかった!

「r>g 」を実感したのは資産2000万円を超えてから

少し話は変わりますが、資産運用や投資の文脈で「r>g(あーるだいなりじー) 」という言葉を見かけたことがある方もいるかも知れません。

これは、「富の不等式」とも言われるもので、フランスの経済学者、トマ・ピケティが著書『21世紀の資本』で唱えた、「資産を持つ人(資産家)は、労働だけで稼ぐ人よりも圧倒的に速く富を増やしていく」ことを表したものです。

トマ・ピケティ「r>g」

このようになる大きな要因は、労働分配率の低下、つまり企業が得た収益よりも労働者に還元するお金が小さくなることと、リスクプレミアム」&「複利」の投資効果によるものです。

FIREに向けた資産運用の文脈で考えると、運用資産で増えていく金額(r)と、労働収入で得たお金で入金する金額(g)に置き換えられます。

つまり、資産が増えてきたどこかのタイミングで、「勝手に増えていく資産」が「入金額」を超えてくるのです。私の場合は、資産2000万円くらいがこのタイミングでした。

例えば、2000万円をインデックスファンドに投資していた場合、1日で1〜2%動くことは、年間通してさほど珍しいことではありません。金額に直すと、1日で20〜40万円ものお金が増減していることになります。

一方で、1ヶ月に労働で稼ぐお金は数十万円であり、そこから10万円や15万円といったお金を積み立てているわけです。

1ヶ月の入金額がたった1日で溶けたり、逆に1日でそれ以上のお金が増えたりしているのです。

まさに、「r>g」の威力をまざまざと見せつけられると同時に、入金の無力感も出てくるというわけです。

せつやん
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毎月入金する意味ある……?という疑問が頭をよぎり始めるのが2000万円くらいです!

逆に言うと、1000万円までは「入金力」が最重要

資産1000万円や2000万円を超えてくると、勝手に増えるお金が増加していきますが、それまではそうはいきません。つまり、資産が少ないうちは、資産増加の最大のエンジンが「複利」ではなく「入金」であるということです。

FIRE文脈で「資産1000万円までが一番つらい」と言われるのはこれが理由で、複利効果が小さいためになかなか増えていかないもどかしさを感じやすいのです。

ある意味、ここが資産運用の「下積み期間」のようなもので、ここを耐え抜くことが大きな試練と言えます。

「r>g」が加速しても「JUST KEEP BUYING」である理由

ニック・マジューリの名著『JUST KEEP BUYING』は、もはやインデックス投資家の合言葉のようになっていますが、実際に「r>g」であったとしても、「ただ買い続ける」ことには意味があります

資産1000万円を達成すると、徐々に「r>g」の効果を感じ始めます。もし、ここで入金の意義を感じにくくなり、追加投資をやめた場合、10年後の資産は以下のようになります。

大体2000万円弱ですね。まったく入金しなくても10年後に2倍近くになるのは驚異的です。一方で10万円を継続的に投資した場合はどうなるでしょうか?

なんと、そのさらに倍近い、3687万円にもなります。元本が増えていくほど、「r>g」の威力はどんどん増していきます。これこそが、「JUST KEEP BUYING」すべき最大の理由です。

せつやん
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資産が増えても入金をやめない!これがさらに資産を拡大するための重要なポイントですね!

まとめ:資産1000万円は誰でも達成可能!まずはここを目指そう

今回は、子持ちFIRE達成に向けた最初の関門になる「資産1000万円」の達成プロセスと、達成後の景色についてお話をしました。

確実に言えるのは、「資産1000万円は誰でも実現可能である」ということ、同時に「資産1000万円はFIREに向けた通過点に過ぎない」ということです。

1000万円は間違いなく大金ですが、計画的に運用すればしっかり作れるお金です。そして、このお金は、次の2000万円、3000万円という目標に向けた力強いエンジンになるお金です。

「資産1000万円貯めたら勝ち」というのは、「貯めれば人生勝ち組」という意味ではまったくなく、ここから資産の増加スピードが劇的に変わってくることを意味しています。その意味で、FIREを目指すためにまず1000万円を目標にするのは非常に重要なステップと言えます。

FIREへの大事な足がかりとなる資産1000万円に向けては、まずは節約や固定費削減によって入金力を高めることが最重要です。

FIREを目指す人にとっては、なかなか資産が増えないつらい時期になりますが、ここを超えると一気に視界が晴れてFIREへの道筋がクリアになっていくはずです。しばらくは大変ですが、しっかり目標を見据えて、コツコツ「JUST KEEP BUYING」で行きましょう!

ということで、今回は以上です!

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